大阪府大阪市に本社を置く、第一稀元素化学工業様の本社移転プロジェクトを担当させて頂きました。
同じ大阪市内の、やや中心部から離れた住之江区にあった本社を中央区北浜にご移転されるにあたり、「働き方改革」や「コミュニケーション」を意識したオフィスを自由な発想で作って欲しい、と言うご依頼を頂戴しました。
また各所に高いセキュリティレベルのコントロールが求められる中、用途の異なるエントランスを2つに分けること、自社のブランディングにも繋がるインパクトのある明るいデザインのオフィスを、と言ったご要望もございました。
ゆったりとした空間に作り付けの陳列什器を配置して、お待ちのお客様に自社製品をご覧頂ける展示スペースとしてのデザインも備えています。
「ジルコニウム化合物」と言う自動車の排ガス触媒等に活用される製品を開発される会社様と言う事もあり、壁面一面を緑化壁とし、他にもグリーンやウッドの素材をしつらえる事で地球環境との関連性もイメージさせる明るいエントランスです。
同じく白色のメインカラーと緑化壁で全体的な統一感を持たせながらも、壁や床の各所に大理石やブラックのカラーガラスを用いてやや落ち着いた、重厚感を感じさせるものとなっています。
お取引先様が多岐に渡られ沢山のお客様がご来社される中、最初の顔となるエントランス。どちらにも自動ドアが設けられ、高いセキュリティレベルが確保されています。デザイン的な統一感がありながら少し表情の違うエントランスになりました。
第一稀元素化学工業様の特色として、「社内イベントがとても活発である」と言ったことがございました。ご要望にございました「コミュニケーション」は社内イベントの他にも多岐に渡り、会社説明会や面接に来られる学生さん、来社されるお客様と言った多様な交流が行える空間をご希望されておりました。
デザインするに当たり要求される、「円滑なコミュニケーション」「フレキシブルな使い方ができる」と言った要件に対してのご回答は、キャスターがついて自由にレイアウトが組み替えられるスクエア型のデスクや、照明器具を自由に移動させたりエリアごとに切り替えられたりする配線ダクトレール式照明、会議室や応接室から直接繋がる動線への配慮といった部分に表れています。
床の半円型にカットされたタイルカーペットがアクセントとなったカフェコーナーは人を集めるマグネットスペースとしての機能を持ち、天井のプロジェクターは壁面に大きな映像を投影することが可能です。
またレイアウトの際の動線にもこだわり、応接室や会議室のお客様がそのままアクセスできるような空間の配置に配慮致しました。
大阪市中央区の中心部という高層ビルの立ち並ぶビジネスエリアの上層階のビルにご移転されたことで、大きな窓からの素晴らしい景観を各所に取り入れることができました。執務室や役員室、イベントエリア等の窓の外にはそれぞれ表情の違ったオフィス街の景観が広がります。
また、一部に設けられた回廊的奥行き感のある長い廊下の突き当りからも外の景色が望め、高級感のあるガラスの壁面との美しい調和が生まれました。
会議室や応接室は用途に合わせて様々な広さの部屋が用意され、落ち着いた趣のある色使い。それと対照的にポップでライトな色使いでまとめられた執務室は清潔感のある白色を多用した家具類が並ぶ傍ら、ナチュラルウッドの壁面の休憩エリアにはカフェのようなソファーとテーブルが置かれています。
サーバー室にはしっかりと個別空調が完備されたセキュリティレベルの高い空間となっており、同じくセキュリティレベルの高い財務室や法令に準じた救護室など、沢山の目的に応じた空間がそれぞれ設けられています。
様々なご要望を取り入れた上で、プロジェクト全体をコントロールするマネジメント力も要求される難易度の高いご案件となりましたが、トータルでの調整力という点でご評価を頂き、ご縁あってお任せ頂ける運びとなりました。
会社名 : | 第一稀元素化学工業株式会社 様 |
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業種 : | 化学工業製品製造・販売・研究開発 |
URL : | https://www.dkkk.co.jp/ |
坪数 : | 300坪〜 |