目次
オフィスのリフレッシュスペースとは?
オフィスのリフレッシュスペースは、単なる休憩室ではなく、従業員の心身のリフレッシュを促進し、業務効率や創造性向上、社員同士のコミュニケーションに繋がる重要な空間です。
リフレッシュスペースのデザインは、企業によって様々で一例として下記のようなスペースがあげられます。
・カフェのようにテーブルやカウンターを設けたスペース
・テーブルと対面ソファを配置したファミレス席
・人工芝で直接座れるスペース
リフレッシュスペースをつくるメリット
リフレッシュスペースは、適切に設計・運用することで、企業が抱える様々な課題を解決する可能性を秘めています。
ここではリフレッシュスペースのメリットについて下記の5つにわけて解説していきます。
・リフレッシュして業務効率アップ
・コミュニケーションの活発化
・対外的な印象アップで採用へ繋げる
・社員の満足度向上
・スペースの有効活用
リフレッシュして業務効率アップ
人間の集中力には限界があり、ずっと集中して業務に取り組むことは出来ません。また疲れが溜まっている状態では、業務効率も低下してしまうことも考えられます。
オフィスのリフレッシュスペースを活用することで、気分転換に繋がりもっとメリハリのある業務時間を過ごすことが可能です。
さらに気分転換することで、改めて集中することができるので業務効率アップも期待できます。
コミュニケーションの活発化
オフィスに出社することの重要性が見直されている理由の1つに、「社員同士のコミュニケーション」が上げられます。自席だけで仕事をおこなっていたり、休憩時間も自席で過ごしていると、社内でのコミュニケーションの幅はどうしても狭くなってしまいます。
しかし、リフレッシュスペースを設けることで、様々な部署のメンバーが集まりコミュニケーションが生まれたり、自席からリフレッシュスペースまでの動線の中でも、偶発的なコミュニケーションが発生しやすくなります。
このようにコミュニケーションが活性化されることで新たなアイデアが生み出され、より企業の発展に繋がることも考えられます。
対外的な印象アップで採用へ繋げる
人材の確保は、今やどの企業においても重要課題となっています。そこで、働き方改革の1つとしてリフレッシュスペースを設ける企業がとても増えています。メリハリをつけて働ける環境・内装がおしゃれなオフィスはとても人気が高く求職者にとって好感を与えます。
社員の満足度向上
環境の良いオフィスは社員満足度につながります。リフレッシュスペースが整えられたオフィスであれば、リラックスできストレスの軽減にもつながるため、満足度の向上も期待できるでしょう。
スペースの有効活用
リフレッシュスペースは、フリーアドレス席や簡単な打ち合わせなど多目的な使い方をするスペースとしても利用できます。固定席とは異なりルールを定めておけば誰でも自由に利用する事が出来るのでスペースを有効に活用することが可能です。
リフレッシュスペースをつくる時に押さえておきたい5つのポイント
リフレッシュスペースを新設する際は、下記の5つのポイントを押さえて考えることで、より魅力的で社員に活用されるスペースをつくることができます。
①運用方法
②広さ
③オフィス家具の選定
④照明計画
⑤デザイン
それではそれぞれについて詳しく解説していきます。
①運用方法
リフレッシュスペースはいつ・どこで・だれが・どのように利用する場所なのかを定義することが大切です。
例えば、休憩時間しかリフレッシュスペースを利用しない場合もあれば、業務時間中にフリーアドレス席と同様にリフレッシュスペースを活用することもあります。
その他にも、ファミレス席のようなタイプであれば、簡単な打合せにも利用できるため、どのような運用方法にしたいかを考えておく必要があります。
②広さ
運用方法が決まれば、どの程度の広さをリフレッシュスペースに割り当てるかを考えることができます。
フリーアドレス席や打ち合わせテーブルとして利用する場合は、稼働率も高くなるためスペースを有効活用することができます。
また、どの程度の人数が利用するかでも必要な広さが異なります。
③オフィス家具の選定
テーブルやイスもたくさんの選択肢があります。
窓際の空間を利用して、ハイカウンターのテーブルを設置したり、ゆったりと座れるようなソファを選択することもあります。
また、よりパーソナルな空間をデザインしたい場合は、半個室になっているオフィス家具を選択するのもよいでしょう。
その他にも、木目をもちいた什器は、やわらかな雰囲気がありリフレッシュスペースと相性がよいデザインです。
オフィス家具の選定は、リフレッシュスペースの運用方法にあわせて考えると決めやすくなります。
せっかくのリフレッシュスペースなので、遊び心のあるアイテムや、心癒される観葉植物などを取り入れてみるのもいいかもしれませんね。
④照明計画
リフレッシュスペースは、作業を行う空間ではないのでより落ち着いた色合いの照明にするのもよいでしょう。
照明の色合いは「色温度」で変化します。単位にはK(ケルビン)が使われ、ケルビン数が低いほど電球のような温かい色味になり、ケルビン数が高いほど青白い光になり明るく感じます。
2700K~3000K: 電球色/カフェのような暖かみのる空間
4000K~5000K: 昼白色/一般的にオフィスで使われる
オフィス空間にはよく4000K~5000Kの照明が使用されています。集中力が高まり、業務効率がよい色温度とされています。
一方で、2700K~3000Kの電球色はリラックス効果が期待できるので、カフェのような暖かみのある空間づくりに使われます。
さらには、暖かみのある色温度の照明の中の方が、よりコミュニケーションが活発に行われるという研究結果もみられています。
どのようにリフレッシュスペースを運用するのかを考え、色温度の特徴を参考にしながら照明計画をしてく必要があります。
用途によって色温度を変化させたい場合には、調光システムの活用もおすすめです。
電球色や昼白色のどちらかに固定するのではなく、必要に応じて照明の色温度を調節することが可能です。
ミーティングなど執務スペースとして使用する場合は5000Kにしておき、休憩などのリラックスタイムの時は2700Kに調節をし、リラックスムードでコミュニケーションを取るそんな空間を作り出すことができます。また、社内での親睦会のスペースとして利用するなど、調光一つで運用の幅も広がっていきます。
⑤デザイン
リフレッシュスペースのデザインは、オフィス家具や照明のほか壁紙・床材も含めて構成されます。
「リフレッシュ」と聞くとつい優しい色味で観葉植物などのグリーンがあるような空間を想像してしまいがちですが、気分を一新させて元気を回復させる空間がリフレッシュスペースの本来の在り方なので運用にあわせてデザインを考えてみるのもよいでしょう。
木目を取り入れてカフェ風の空間にしたり、まるでバーのようなカウンターを設置するのも企業の個性が感じられるデザインになります。
一方でリフレッシュスペースとしてだけではなく、打合せやフリーアドレス席としても使うのであれば、あまり奇抜なデザインは避けて、モニターやコンセントを設置しておくと非常に使いやすいスペースにすることができます。
その他にも、コミュニケーションを重視したリフレッシュスペースを計画した場合は、話し声が気にならないように、執務スペースと離した位置にリフレッシュスペースを設けたり什器で音漏れ対策をするなども大切です。
リフレッシュスペースの施工事例
サングローブ株式会社 大阪支社様
ソファ席やカウンター席、窓際のハイテーブルなど1つの空間にいろいろなタイプの座席をデザインしました。
気分によって使い分けができる自由な空間です。眺望のよい窓に面しているのでリフレッシュするには最適なレイアウトに仕上げています。
株式会社CEホールディングス様
まるでカフェさながらのカンター席とテーブル席をオフィス内に配置しました。
カウンターにはコンセントもあり、休憩するだけのリフレッシュスペースではなく、リラックスした雰囲気で業務を行えるようにデザインしています。
まとめ
リフレッシュスペースは、上手く活用すれば社員の作業効率があがるなど多くのメリットがあります。
ポイントを押させて、事前に計画をすることで稼働率の高いスペースにすることができるのでぜひコラムの内容を活用してみてください。
移転など新規でオフィスを計画する以外にも、既存オフィスのレイアウト変更でリフレッシュスペースを設けることも可能です。自分たちでは難しいリフレッシュスペースの計画はお気軽にミライズワークスまでご相談ください。
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