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インテリアとは
インテリアとは、家具(什器)に限らず、照明、壁紙、床材など空間を装飾する全ての要素を指します。ドライフラワーやオブジェもインテリアと考えられています。
オフィスインテリアの考え方も同様です。以前は、業務に必要な要素を備えることが重視され、装飾のない空間が多く見られました。例えば、机が整然と並べられただけのようなオフィスです。しかし最近では、デザイン性の高いオフィスが注目されています。実用性、快適性、耐久性を備えつつ、デザイン性のあるおしゃれなインテリアを選ぶことが重要です。
おしゃれなオフィス作りのためのインテリア選び6つのポイント
オフィスをおしゃれにするためには、オフィス家具をはじめとした、あらゆるインテリアの選び方が重要です。ここでは選び方のポイントを6つ紹介します
インテリアに統一感を持たせる
自然素材を用いたシンプルなナチュラルテイスト、無骨さが感じられるインダストリアルテイスト、高級感を感じさせるラグジュアリーテイストなどインテリアのコーディネートにも様々なテイストがあります。
オフィスのインテリアを考える際には、統一感を持たせるためにも、まずどのテイストにしたいのか完成イメージを明確にし、そのイメージに近づけるための色使いや家具や照明、内装で、インテリアを選ぶことが大切です。
インテリアに統一感があるとおしゃれな印象を与えられるほか、その空間のイメージが鮮明になり、記憶にも残りやすくなります。
企業の文化やビジョン・価値観を表現するにはどのテイストが相応しいのか、という視点で選ぶことで企業ブランディングにもつながります。
色彩計画を立てる
インテリアの色彩計画には、場の快適性や美しさを左右する重要な役割があります。
色の組み合わせ次第で、狭い空間を広く見せるといった視覚効果を与えることや、落ち着きや温かみといった雰囲気、ムードを演出することができます。
1つの空間は、床・壁・天井、家具や小物等の要素で構成されます。
メインカラーには空間のテーマ・雰囲気づくりの決め手となる色を採用し、アクセントカラーには全体に対してメリハリが利く色をほどよくプラスすると、全体で見たときにバランス良く感じられます。
アクセントカラーを効果的に使うことで、より印象的な空間に見せることもできます。
観葉植物を設置する
観葉植物を設置することで、無機質なオフィスに穏やかな雰囲気がプラスされてやわらかな印象になります。
植物の緑色は心身の疲れを癒やして緊張を和らげ、気持ちを穏やかにするリラックス効果があるとされており、本物の植物であれば空気の浄化や加湿にも有用で、健全なオフィス環境の構築にも役立ちます。
しかしオフィスの物件によっては、日当たりや置き場の問題があります。また長期休暇中の管理など様々な難しさも考えられます。
そのような場合には、生のグリーンではなく、最初から人工の観葉植物で代用してしまうというのも1つの方法です。
精巧なつくりのフェイクグリーンであれば、形や色による視覚的な効果は得られます。
日の当たらない環境でも、気にせずに必要なところに配置できるため、管理が難しい場合は、フェイクグリーンがおすすめです。
観葉植物は空間のアクセントとしてはもちろん、空間のエリア分けはしたいが壁だと閉塞感を感じるといった場合に間仕切りや目隠しとしても活用できおすすめです。
アイキャッチャーを取り入れる
アイキャッチャーとは、人の注意を集める視覚的な要素のことを指します。
インテリアにおいては、空間に入ったときにまず視線を集めるような存在感のあるものがアイキャッチャーに当たります。
企業ロゴをあしらったサインや装飾、アクセントウォールをはじめ、シンボルツリー等のグリーン、デザイン性のある照明器具やソファなどの家具もアイキャッチャーになり得ます。
インパクトのあるアイキャッチャーが置いてあると、その空間に対する関心が高まります。
自由なアレンジが難しい狭小スペースであっても、センスの良いアイキャッチャーがあれば、その一画からおしゃれな印象を与えることができます。
奇抜なものなど単に奇をてらうのではなく、企業イメージを的確に表現するものにこだわって取り入れることが大切です。
遊び心を取り入れる
仕事場とはいえ、常に緊張感が漂っているのは息苦しいものです。そこで、さりげなく人を楽しませる、遊び心のある仕掛けを取り入れてみてはいかがでしょうか。
特に、カフェスペースや休憩室、リフレッシュスペースといった多目的に利用する共用スペースは、執務エリアに比べてレイアウトの自由度が高く、企業のビジョンや文化、こだわりを反映した「遊び心」を表現しやすい場所です。社員全員がその雰囲気を体感できるため、おすすめです。
コミュニケーションの活性化やブランディングの強化といった観点からも、オフィスに遊び心を加えることの重要性はますます高まっています。
おしゃれなオフィスがもたらす3つのメリット
デザイン性の高いおしゃれなオフィスには、様々なメリットがあります。
ここでは代表的な3つのメリットを紹介していきます。
コミュニケーションの活性化
働き方の多様化が進む中、多くの企業が社内コミュニケーション不足を課題と感じています。テレワークやフレックスタイム制の導入によって、社員同士の交流機会が減少している現状があります。
こうした課題を解決するため、企業は社員同士が自然と交流できるようなオフィス環境づくりに取り組んでいます。例えば、気軽に打ち合わせができるオープンなミーティングスペースや、部署を問わず誰もが利用できるラウンジスペースを設けることで、普段業務で関わらない社員同士の偶発的なコミュニケーションを促進することができます。このようなコミュニケーションは、新しいアイデアや発想を生み出すきっかけとなり、企業の活性化に繋がると期待されています。
生産性の向上
オフィスにおけるインテリアは、ただ空間を彩るだけでなく、目的に応じて選ぶことで社員の集中力や創造性を高め、生産性向上に繋がる重要な要素となります。
例えば、集中して業務に取り組みたい時に最適な、静かで落ち着いた雰囲気のエリアや、気分転換やリラックスできるカフェのようなリフレッシュスペースなど、従来型のデスクワーク中心の執務スペースだけでなく、多様なワークスタイルに対応できる空間を設けることが重要です。インテリアやレイアウトを変えるだけでも、社員の気分転換になり、メリハリをつけて仕事に取り組むことができるでしょう。
また、最近では、業務内容や気分に合わせて自由に席を選べるフリーアドレス席や、集中しやすい半個室型の什器など、働き方改革に合わせたオフィス環境を整備する企業も増えています。このような環境の変化は、社員のモチベーションアップに繋がり、ひいては会社全体の生産性向上に繋がると期待されています。
企業ブランディング
オフィスインテリアは、単に空間を装飾するだけでなく、企業のブランドイメージを社内外に発信する重要な役割を担っています。
特に、企業の「顔」とも言うべきエントランスは、第一印象を大きく左右する場所です。企業理念やビジョンを表現したデザインや、高品質なインテリアを採用することで、訪問者に強い印象を与えることができます。
また、待合ロビーや商談スペースなども、企業の姿勢を伝える大切な空間です。居心地の良さを追求したインテリアは、顧客や取引先との良好な関係構築に貢献するだけでなく、社員にとっても働きやすい環境を提供することで、企業へのエンゲージメントや帰属意識を高める効果も期待できます。
このように、オフィス環境への投資は、企業ブランディング、採用活動、従業員満足度向上など、多岐にわたる効果をもたらします。来客エリアにも気を配り、企業の価値観を体現した空間づくりを目指しましょう。
オフィスの施工事例
カフェ風のリフレッシュスペース
間仕切りの無い広々とした執務スペースの一画に、カフェを思わせるインテリアのリフレッシュスペースを設けています。
カウンター席やダウンライトで、よりカフェをイメージさせる遊び心のあるデザインです。もちろんフリーアドレス席として利用も出来るように、カウンターにはコンセントも配置しているので空間の稼働率を上げることが可能です。
カウンターの背面には、不燃木材を使用した棚を造作しています。よりカフェらしい雰囲気を演出し、実用的かつ目を惹くデザインです。またディスプレイを変更することで雰囲気を容易に変化させることも出来ます。
エントランスに観葉植物を配置
エントランスの端に観葉植物を配置して、まるで庭園のようなデザインを採用しています。
植物の温かみが加わることでエントランス空間に柔らかさがプラスされました。目を惹く印象的なデザインは企業のブランディングにも寄与してくれます。
オフィスのエントランスには、アイキャッチャーとなる企業名のサインを壁面に設置することが多くあります。このように壁面が無い場合でも、天井から吊るすことでより存在感のある仕様にすることも可能です。
まとめ
美しいデザインのオフィスは、見た目の良さだけでなく多くのメリットをもたらします。統一感あるインテリアと考え抜かれた色彩計画が、ワークスペース全体を魅力的にすると同時に、社員の生産性やモチベーションを高めます。さらに、企業のブランドイメージを内外に伝えるオフィス環境は、社員満足度の向上や新たな人材の魅力にも繋がります。多様なニーズに応じたインテリアの選び方を実践し、企業の価値観を体現するオフィス空間を実現しましょう。
ミライズワークスでは、お客様の働き方に合わせたオフィスデザインを提案しています。
オフィスの移転だけではなく、レイアウト変更などのリニューアルも含め、サポートいたしますので、お気軽にご相談ください。