オフィス防災における「4つの重要性」

従業員の安全確保

勤務時間中に発生した地震に対し、企業は従業員の安全を確保する義務があります。予測不可能な事態に対し、オフィス環境を整えておくことが人的被害を避ける唯一の道です。

事業継続性(BCP)の確保

会社としての機能をいち早く復旧させることは自社の利益を守るだけでなく、社会の安定にも寄与します。

二次災害の防止

什器の転倒による負傷や避難経路の閉鎖を防ぐことは、初期被害を最小限に抑えるために不可欠です。

法的・社会的責任の遂行

法令やガイドラインを遵守し、地域社会の一員として復旧に貢献できる体制を整えることが企業の信頼へと繋がります。

【実践】オフィス防災点検チェックリスト

まずは自社の現状を把握しましょう。以下の項目をチェックしてみてください。

什器・レイアウト編

☐ 背の高い書庫は「壁」または「床」に固定されているか?

☐ 避難通路の幅(1.2m以上推奨)は確保されているか?

☐ 出入口付近に転倒の恐れがある家具を置いていないか?

☐ 窓やキャビネットに飛散防止フィルムが貼られているか?

備蓄・設備編

☐ 従業員数×3日分の飲料水(1日3L目安)と食料があるか?

☐ 簡易トイレ、衛生用品、救急箱の場所を全員が把握しているか?

☐ ヘルメットや防災頭巾がすぐに取り出せる位置にあるか?

☐ 非常用電源(蓄電池等)や、通信手段のバックアップはあるか?

プロが教える、具体的な防災対策のポイント

大型で重量のあるオフィス家具の転倒は命に関わる重大な事故に直結します。ここでは、実務に即した具体的な固定方法と落下防止策を解説します。

什器固定の3つの手法とその実態

家具の固定には大きく分けて「床固定」「壁固定」「連結固定」の3種類がありますが、それぞれ特徴と注意点があります。

床固定(最も効果的)

もっとも確実な方法ですが、注意が必要なのはOAフロアの場合です。OAフロア(二重床)のパネル部分にだけ固定しても躯体と一体化していないため十分な強度は得られません。コンクリートスラブに直接アンカーボルトを打つか、必要に応じてスペース埋め用の充填材を介してスラブと固定することが推奨されます。

壁固定(補助的な位置づけ)

オフィスの壁の多くはLGS壁(軽量鉄骨+ボード)やパーティションです。これらは天井部分が構造体と強固に結合していないケースが多く、激しい揺れで天井ごと崩壊するリスクもゼロではありません。コンクリート壁以外への壁固定はあくまで床固定の補助として認識するのがプロの視点です。

連結固定(一体化による安定)

什器同士を上下・左右・背面で連結する方法です。可能な限り隣接するすべての什器を連結して一体化させることで防倒性を飛躍的に高めます。特に背の高い上下分離型のキャビネットなどは連結が必須となります。

落下・破損を最小限に抑える工夫

地震時の被害は転倒だけではありません。
落下や飛散への対策が、避難経路の確保を左右します。

重心の管理とラッチ機能

重量のある物を下段に配置し、什器全体の重心を下げることで転倒を抑制します。また、揺れによって引き出しが勝手に開かないよう、ラッチ機能セーフティロック機能付きの什器選定が不可欠です。

ガラスの飛散防止

キャビネット扉のガラスが割れて破片や収納物が飛び出すケースは非常に危険です。飛散防止フィルムの貼付、もしくは最初から強化ガラス仕様の什器を選択しましょう。

躯体・天井へのアプローチ

窓ガラスやシステム天井も落下リスクがあります。耐震力の高い天井への付け替えも有効ですが、賃貸物件の場合はビル管理会社の管轄となるため、事前に必ず連絡と確認が必要です。

ミライズワークスが提案する「オフィス × 防災」の価値

PM(プロジェクトマネジメント)によるトータルサポート

防災は内装だけではありません。消防法への適合、ビル管理会社との調整、什器の選定まで多岐にわたります。 ミライズワークスは移転や改装の全工程を一括管理するPM(プロジェクトマネジメント)を得意としています。お客様の手間を省きつつ、法令を遵守した「真に安全なオフィス」を実現します。

未来を見据えたワークプレイス構築

私たちは物理的な防災だけでなく、災害に強い働き方も提案します。

  • ペーパーレス化による書庫の削減(転倒リスクの低減)
  • クラウド化とモバイルワーク環境の整備(オフィス以外でも働ける体制)


これらを進めることで、自然と防災力の高いオフィスへと進化させることができます。

まとめ

オフィス防災は起きてからでは間に合いません。従業員が安心して働ける環境を整えることは生産性の向上だけでなく、クライアントからの信頼を得るための攻めの投資でもあります。什器の固定ひとつをとっても、そのオフィスの床構造や壁の材質によって最適な解は異なります。「自社に最適な防災対策を知りたい」「デザイン性を保ちながら安全性を高めたい」という方は、ぜひミライズワークスにご相談ください。